今日は渋滞について個人的に思っていることを述べてみたいと思います。
この時期、特にゴールデンウィークになると必ずニュースで話題になるのが渋滞。
特に関東圏ではだいたいどこで起こるか決まっている。例として例えば...
東名高速大和トンネル先頭にXXキロ。
関越道高坂SA先頭にXXキロ。(上りの場合鶴ヶ島先頭が多い)
中央道なら小仏トンネル先頭にXXキロ。
他にもアクアライン、東北道宇都宮ICなど、だいたい渋滞発生箇所は決まっている。
渋滞原因としては以下のものがある
-車線が減る(3車線からから2車線へ)
東北道なら下りの宇都宮、中央道なら上りの上野原IC付近など)
-ザグと呼ばれる場所
関越道の高坂SA付近や、上り鶴ヶ島IC付近。花園IC付近。東名高速の大和トンネルも有名。
高速道路を走って渋滞の様子を見ていると面白い。
右車線を走っている車は概ね車間距離を取らない上、しかもスピードを出す。
この結果、何が起こるか。前の車がちょっとしたことでブレーキを踏むと車間距離を取っていない後続車もブレーキを踏む。するとこれが連鎖して数十台後ろの車は停車を迫られるほどのブレーキを踏まされ、この結果道路に車が動いていない区間が発生し、交通量が多い場合、これが吸収されることがないので長い渋滞の原因となる。
高速道路で旅行を計画している方は長距離バス(いわゆる高速路線バス)の運転をみていると良いと思う。
車間距離もとるが、速度の変動が少ない。(時速95kmなら95kmくらいのスピードをほぼ保ったまま走っている)
また、車間距離をとっているので前方に渋滞の車列が見えるとかなり手前からハザードをつけながら徐々にゆっくりスピードを落とす。
関越道などでよく渋滞にハマった時、自分は大体左車線を走ることが多い。理由はストップアンドゴーが少ないからである。(遅いながらも時速20-30km程度で進んでいることが多い。)
ゆっくりと左車線を進んでいると、右車線は急にグーッと加速したかと思えば数百メートル先でピタリと止まって全く動いていない、という状況が多い。まるでウサギとカメである。
どちらが早いか、結論から言うとどの車線を走っていても大差ないというのが自分の持論である。
ストップ&ゴーを繰り返すとブレーキも余計に踏まされるし、燃費も悪くなるので自分は左を走ることが多い。
バスの運ちゃんなどは心得たもので、渋滞の最後尾に近づくと左車線に車線変更する車が多い。そして渋滞区間を抜けて、速度が上がってくると中央よりの車線に変更して決まったペースで走るという車が多い。
人間の心理というのは不思議なもので早く前に進みたいとおもうと、皆右車線を走りたがる傾向がある。まぁ当然といえば当然で、渋滞がなくスムースに車が進んでいるときはこれは多分正しいだろうと思う。
しかし速度にあった車間距離を取っていないと、必要のない渋滞を生み出すというのは多分間違っていない。
では3車線から2車線に車線が減る区間はどうだろう。だいたいは一番左側の低速車線が右側に合流するパターンが多い。ここでも問題は車間距離ある程度車間距離を空けておけば合流する車も入りやすいし車がピタリと止まる状況は避けられるが、交通量が多いとそうも行かないのが現実。こればかりは致し方ないかも。
あとはマナーである。車間距離空けずに前の車にぴったりついていく車も少なくない。早くいきたい気持ちはわかるが、いくら数千万の高級スポーツ車でも高速道路の渋滞にハマれば旅行にかかる時間はみな一緒である。
無駄な急加速、急ブレーキは避けて、交通状況にあった速度、車間距離で走ってほしいものである。
あと、連休中に多いのはいわゆるサンデードライバー。普段走り慣れていないドライバーが流れを乱す現象。
追い越し車線で加速しないで時速90km程度でゆっくり走っていたりする。こういうドライバーは周りの状況がわかっていないドライバーが多い。(おそらくミラーもみていないのであろう)
なれないドライバーは無理せず走行車線を走ってほしいものである。
休日ではあまり見かけない、平日ならではこまったドライバーも多い。いわゆる4ナンバーの企業の営業車(おおくはバン)である。
全部が全部ではないが、とにかく自分の車ではない、どうせ会社の車だという意識が働くのか、車の扱いがひどい。やたら飛ばすし、燃費も考えず、前の車を煽る。急加速、急ブレーキの連続、前車にぴったりくっつき早くいけと煽る。
この手の4ナンバーが事故を起こしているケースを見たことも少なくない。こういう車には下手に近づかないほうが良い。
関越道などはJRの高速バスにペースメーカーと表示してあるバスがあるが、ああいったバスの運転は参考になるので、もし出くわしたらすこし後ろについて走ってみると良いだろう。飛ばさず、速度を落とさず、良い感じのペースで走ってくれる。
慣れた運転手はあまり意識していなくてもエンジン音とかを聞きながら、一定スピードで走っていることが多い。ザグ(ゆるい登り坂)などになると、意識的にゆるく加速し、速度が落ちないように運転しているドライバーが多い。(そうしないと徐々に車のスピードが落ちてしまう。)
ザグで速度が落ちた時、問題はその後の回復だが、問題は大型車や重量車である。10t-20tなどの大型トラックやトレーラーは、いったんの登り坂で10km-20kmといった低速に速度が落ちてしまうと、そこから時速70-80kmまで速度を回復するのは乗用車に比べてかなりの距離と時間が必要なことも知っておくと良いだろう。
大型車は小回りがきかないし、加速もその重量故苦手なのである。
ザグでペースが上がらない原因として速度が落ちた大型車が先頭にいたりするが、これは車の特性上仕方のないことだということを覚えておくと良いだろう。
なので大型車は比較的速度を落とさないよう、渋滞後尾で車間距離を開けながら走っている車が多い。これは急に止まれないという性格上、急ブレーキ防止もあるが、速度が下がり過ぎて停止するのを防ぐ目的もある。なので大型車の前方にやたら車間が空いてても割り込んではいけません。急な割り込みをするとヘタすると追突されます。また割り込まれた運転手は必然的にブレーキを踏み更に速度が落ちるので渋滞の低速化を助長する原因にもなります。なるべく割り込みは避けましょう。(というか一旦渋滞にハマると、割り込んでも結果、車数台分しか前に進めない、あるいは流れによってはさらに進めないということもよくあります。)渋滞にハマったら、SAに入るとか、出口で降りるとかそういう場合を除いて同じ車線を走っている方が無難です。
あと、田舎に行くとよく高速道路の路側帯で故障でもないのに休憩している車がたびたび見かけられます。故障とか、不意の燃料切れなら仕方ありませんが、大変危険です。特に夜間は長距離トラックなどが自動車の後尾と勘違いして突っ込んでしまうことによる大事故がたびたび起こっています。極力最寄りSAやPAで休憩するなり、携帯で電話するなり、トイレにいくなり、安全な場所で車を停めるようにしましょう。
あと、これは冬期間だけに起こる問題ですが、積雪地から雪を屋根に積んでくる車の問題です。スキーなどに出かけて一泊し、車のボンネットの上に2-30センチの雪を積んだまま都心部まで帰ってくる車をたびたび見かけます。
落ちた雪が障害物となり、渋滞や事故を引き起こすことがあります。
これは雪国を走ったドライバーでないと危険性がわかりませんが、屋根の上の雪は急ブレーキを踏むと滑り落ちてフロントガラスを覆い、突然前方が何も見えなくなり、事故の原因となります。
高速道路では前が見えなくなったら止まること事態、大変危険な行為ですから雪が落ちてきたら後は事故を覚悟するしかありません。車を発信させる前に屋根の上の行は極力落としましょう。
もしガリガリに凍っているときは溶け落ちてもワイパーで避けられる程度(屋根に張り付いた部分1-2センチ程度)まで雪をそぎ落としましょう。溶けた雪が落ちてもちょっとした雪ならワイパーで飛ばせますが、2-30センチの雪はワイパーではどかすことはできません。
<参考動画>
ついでに積雪地帯から抜けて非積雪地帯に出てきたときはタイヤの泥除けに固まった雪もPAなどで休憩の際に落としてしまいましょう。氷の塊として落ちると後続車に当たるとこれも大変危険です。
高速道路走行中に道路に落下すると後続車がそれを避けようとして事故を起こすケースがあります。(自分は二輪も乗りますが、冬場の関越道はこのこの氷の塊が結構怖い。)
いろいろ述べてしまいました。
渋滞をイライラせずに走るため、みなさんも適度な車間距離。前後の交通状況の流れを意識した運転をすると、必要のない渋滞はかなり減らせるかもしれません。
今度高速道路で出かけるときは少し意識しながら走るだけでも、渋滞のイメージが変わるかもしれませんよ。お試しあれ。ぜひ安全運転で旅行を楽しんでくだい。
管理人